ヨフカシと申します。
家族経営の小さなお店ですが「 自営業 」をしています。
この記事はこんな内容
プロフィールに記載している「 苦い経験談 」のつづきです。
自分のお店のホームページ制作を外注したところ、悪質な販売商法にひっかかり高額な契約をしてしまったという話。
後半部分となる当記事は、気になる「 契約後 」の話です。
失敗したままでは終わらせたくない!
契約してしまったことは、仕方がない。
騙されたことのショックから立ち上がり、あることを決意します。
決意したこと
ホームページを自作して、あの業者とは縁を切るぞ!
この目標に向かい「 ホームページを自作する」ための勉強をはじめます。
果たして、ホームページは自作できたのか?
あの業者と契約解除はできたのか?
気になる後半スタートです!
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前半のあらすじ
軽く前半の話をまとめておきます。
すでに前半の記事を読んだ方は、この部分は飛ばしていただだいて大丈夫です。
ー これは2012年に実際に私の身に起きたこと ー
当時、独立したばかりの私は、自分のお店の売上アップを目指していました。新しい受注の窓口として、ネット注文を取り入れたいと考えていましたが、コストや技術面の不安から導入できない状況でした。
そんなある日、お店に掛かってきた営業電話で「 ホームページを作りませんか? 」という勧誘を受けます。興味のあった私は、営業と会うことに。説明を受けるだけのつもりが、すっかりその気になってしまい、そのまま契約してしまいます。
ホームページの制作代金と、運営に必要だというプログラムが入ったソフトウェア代金を合わせて、100万円という料金を5年間の分割で支払う契約。
契約後は、デザインの打ち合わせ、制作、校正チェックと順調に進んでいきますが、納品間近のタイミングで契約した内容をネットで調べたところ、ホームページのリース契約という悪質商法だったことが発覚し、ダマされたことに気が付くのです。
直接このページにいらした方や、まだ前半を読んでいない方のために、前半の記事をご案内しておきます。
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://www.yofukashi-kirin.com/failure-story-part01/ target=]【 第三部 】
ホームページの「 自作 」を決意
発端となった営業電話から二ヶ月後、業者からホームページが納品されました。完成したホームページは、お洒落なデザインで素敵なものでした。
全体の構成は、トップページがあり、店舗情報のページ、商品紹介のページ、お問合せフォーム、というベーシックなもので、全部で10ページぐらいだったと思います。
念願のネット通販スタート…?

そもそも、お店のホームページが欲しかった理由は、ネット通販をはじめたかったからです。
これからはネット通販で、新規のお客さんを獲得して、売り上げも増やしていくんだ、という野望がありました。
思い描いてた理想は…
注文したい商品をカートに入れてもらい
ネット上でクレジットで決済
ネット通販をやる上では、今や当たり前のように標準搭載したい機能です。
ところが当時は「 現金会計のお店だった 」ということもあり、クレジット決済の導入や、ショッピングカートの設置をするには、至りませんでした。
結局どんな「 ネット通販 」の仕組みになったのか?
もし、私が希望する「ショッピングカート」「クレジット決済」という機能をホームページに追加するとしたら、もっと時間とお金と手間が必要だったでしょう。そこまでのコストをかけれず断念しました。
そして、できあがった「 ネット通販 」のシステムはというと、
実際は…
お問合せフォームに注文内容を入力して送信してもらう方法
採用できたのはこの方法だけ。
とはいえ、この「 お問合せフォーム 」経由の方法は、当時は多かったはずです。
とりあえず、ネットから注文を受ける体制は整いました。
昔に比べ充実した「ネットショップ作成サービス」
ここ数年、ネットショップ作成サービスの質は、格段に向上しています。
そのおかげで、お店や企業だけでなく、個人でも、資金なしで手軽にネットショップを開店し、運営できるようになりました。
「ショッピング カート付き 」「 クレジット決済 」という機能も、簡単に導入できます。
豆知識
ネットショップ作成サービスと言えば「 STROES 」や「 BASE 」などが有名です。
どちらのサービスも、2012年に登場しています。
- 2012年08月「STORES.jp」が登場
- 2012年11月「BASE」が登場
ホームページのおかげで注文は増えたのか?

ホームページに期待することは「 注文を受ける 」だけではありません。
これからホームページを作ろうと思っている、あなた!
こんな風に思ってませんか?
ホームページがあれば…
たくさんの人に見てもらえるから、注文殺到、大繁盛!
当時の私も、契約する時には、ホームページがあれば「 バンバン注文が来て大繁盛! 」という想像をしていました。
特に期待していたのは「ネット注文からの 新規顧客 」が増えることでした。
現実は厳しいものだった
ところが、
実際のネット注文利用者は
ほとんどが既存のお客さん
- 電話注文からネット注文に切り替えたという反応ばかり
- 新規のお客さんからの問い合わせは、1年間で数件…
なぜ、お客さんは増えなかったのか?
答えは、私の努力不足。
宣伝や営業を忘れていたのです。
どんな商売も、どんなビジネスも、新規顧客を増やすには、自分から宣伝や営業を行うべきです。
何もせずに、自然とお客さんが増えることはありません。
例えば、仮にあなたが「 パン屋 」をオープンさせたとします。開店に向けて、あるいは開店日当日、あなたならどうしますか?
- 近所に「 広告やチラシ 」を配る
- 店頭でお客さんの呼び込みをする
きっと、こんな活動がすぐに思いつくはずです。
これが「 宣伝 」です。
宣伝する目的は、まず自分のお店の存在を知ってもらうことです。そうしなければ、お客さんが来るはずもなく、売り上げもありません。
ところが、私はホームページがあるだけで、宣伝ができていると思ってしまい、積極的な宣伝をしていませんでした。
既存のお客さんに「 ホームページが出来ました 」と告知する程度だったのです。
そうなってしまった原因が、今はわかります。
宣伝した気になってる
ホームページに「 集客力 」があると勘違いしていた
はじめてホームページを作った人によくある「思い込み」。
ホームページには、お店の情報や、商品の情報が載っています。
「 広告 」や「 チラシ 」のような販促物だ
ホームページは世界中とつながっています。
毎日、世界中の誰かかが見てくれている「宣伝」だ
この思い込みが組み合わさると「世界中にチラシをばらまいている」イメージが出来上がりませんか?
すると不思議なことに、ホームページが「 インターネット上でお客さんの呼び込みをしてくれている」感覚を持ってしまうのです。
初心者の先入観
お店・会社・サービスの情報が載っている = 広告
+
インターネットは世界中とつながっている = 宣伝
↓
世界中に発信している 広告宣伝
↓
毎日どこかで誰かが見てくれている
↓
バンバン注文が来て大繁盛!
こんな人いる?
あっ!私でした…
この真実を冷静に受け止めましょう
ホームページが、お客さんを集めてくれるわけではない
ホームページさえあれば、お客さんが寄ってくる、集まってくる、新規のお客さんが増えるという発想は、あまりに単純でキケンです。
ましてや、お客さんをたくさん連れて来てくれるなんて期待をしてはいけません。
あなたのお店・会社のことを、知らない人の方が多い
国を代表する大手メーカーでもないかぎり、あなたのお店や会社の名前を知っているのは、全世界でごく一部の人だけ。
あなたのお店や会社の存在すら知らない人ばかりですよ。
ホームページに来る人は、あなたのお店・会社をすでに知っている人だけ
ネット検索で、あなたのお店・会社の名前を正確に入力できるのは、あなたと、あなたをライバル視している同業他社の相手だけ。
まずは、お客さんにお店・会社の存在を知ってもらわなければ、検索されるはずがないのです。
少しは目が覚めましたか?
続いて、もっと目が覚める話。
お金について。
使い続けた結果、全部でいくら支払った?
毎月の支払いには、リース契約の支払とは別に、ホームページの管理費も追加で請求されていました。これは、契約時に確認し、了承しているものです。
「 リース代 」「 管理費 」の2つを合わせて
毎月「 23,000円 」を支払っていました。
- リース契約の分は、クレジット会社へ
- 管理費は、業者へ
5年間の60回払いという契約でした。
「 23,000円 × 60回 = 138万円 」です。
5年後「 リース契約 」の支払が終わると、次は…
支払をはじめてから5年経ち「 リース契約 」の支払いは完了しました。すると、その業者から新しい提案がありました。
有料の「 リニューアル 」です。
「 ショッピングカートの機能を付けた「 ECサイト 」にしませんか? 」という提案でした。
これ以上、この業者にお金を払いたくないので、この提案は断りました。
しかし、ホームページを閉鎖することもできない状況
リニューアルをしなくても、ホームページを維持していくためには、今まで通り管理費を支払わなければなりません。
6年目以降は「毎月5,000円」の管理費
2年間続きました
「 5,000円 × 24回 = 12万円 」です。
というわけで、タイトルには100万円と書きましたが、
150万円を支払いました
ホームページの自作を決意する

ホームページがないことが不安で焦っていましたが、いきさつはどうあれ、念願のホームページ運営を経験したことで「 理想と現実 」は違うものだということを、はっきりと思い知りました。
課題も出てきました
ホームページを活用しきれていない。
活用方法を工夫して「集客」しなければいけない、という課題が一つ。
もう一つの課題は、コストパフォーマンスの悪さ。
ホームページからの注文が、なかなか入らないのに、毎月の支払が高い。
経験してわかった「 2つの課題 」
- ホームページの活用方法
- 訪問者数を増やす工夫が必要
- コストの削減
- 維持費を減らしコスパを良くしたい
➀番の「ホームページの活用」については、どうしてもホームページ自体に愛着が持てず、モチベーションが上がりませんでした。正直、ホームページを見ることが、苦痛だった時期もありました。
取り組んだ課題は、②番「コストの削減」
コストパフォーマンスが悪い原因は、明白です。
ホイホイ契約してしまった業者への支払いです。
しかし、ここを削ることは5年間できません。
この支払いが続く間、口座の確認をする度に、悔しさを噛みしめていました。
私の本音
- ホームページは必要なものだけど、お金を掛けたくない
- 他の業者に依頼して、また同じような目に合いたくない
自分で管理すればいい!
でも、できることなのかな?
こうして、ホームページを自作することを決意したのです。
ホームページを使い始めて3年ほど経った頃、2015年の時でした。
仕事の合間に、本で勉強し、練習ページを作る

早速、ホームページについて勉強しようと本屋に行き、関連書籍を探しました。他の方法もあったと思いますが、その時は思い付きませんでした。
どの本にも専門用語が並ぶ
ホームページ関連書籍の表紙には「 HTML 」「CSS」という言葉が載っていました。この時点で、挫折しそうです。
わざわざ「よくわかる」とか「入門」がついてるってことは、「むずかしい」ってこと?
避けては通れない「 HTML 」と「 CSS 」
意を決して購入した本は、入門用。
「3日で完成!ゼロからのホームページ作り」というタイトルでした。表紙には「 はじめてでもよくわかるHTML 」と大きく書かれています。
「 お手本ページ 」が収録されたCD-ROMが付いていて、本を見ながら、同じページを作ることで、練習と技術の習得ができる内容です。
仕事の合間に少しずつ、とにかく本の通りに進めてみることにしました。3日では完成しませんでしたが、なんとかページは完成しました。
しかし、その一度の勉強だけで、理解してすぐ習得できるようなものではありませんでした。
理解できるまで、ひたすら繰り返しました
その後は、同じ練習ページを再び作ってみたり、そこに自分なりのアレンジを加える挑戦をしてみたり、何度も繰り返して作業することで、理解を深めていきました。
意外にも、プログラミング作業は、私の性格に合っていたみたいです。飽きることなく続けられました。
現在も、スキルアップのために上級者向けの本を購入したりと、興味が薄れることなく、楽しんでいます。
ホームページ作りとは
専門のコードを入力して作るプログラミング作業
「 HTML 」と「CSS」は、ホームページを作るのに必要な知識と技術です。
最近は、プログラミング不要のホームページ作成サービスも出てきていますが、知っておいて損はない知識なので、機会があれば勉強してみるのもオススメです。
鍛錬あるのみ!
実践こそ、最強の習得方法

独学で勉強しホームページが作れるようになったとはいえ、本の丸写しができるだけの素人。プロが作ったレベルを超えるのは、そう簡単にはいきません。
それでも「 お店のホームページを自分で作る! 」という目標を掲げていた私は、どうにかして実現する手段を考えました。
特設ページを新しく立ち上げ実践練習を計画
勉強をはじめて2年が過ぎた、2017年の時です。
お店で新しい企画に取り組む機会がありました。
本来だと、お店に関するお知らせは、ホームページ内で告知していましたが、この新企画の内容を「 特設ページ 」として新しく制作することを思いつきました。
既存のホームページと、自分で作った特設ページを両立させて運営してみようという作戦です。
この方法なら、既存のホームページが使えなくなる心配がないので、リスクがありません。
そして、自分の作ったページから注文が入るのか?という実験を兼ねることもできると思ったのです。
計画の狙い
- まずは小さいホームページを作って実践してみよう!
- 成功したら、だんだん規模を大きくしていこう!
はじめての自作サイトは3ページ
- 企画のコンセプトを説明するページ
- 料金や商品についてのページ
- 店舗の紹介ページ
この3つだけでした。
注文を受ける窓口は、既存の公式ホームページへ誘導しました。
公開に必要な「サーバー」と「ドメイン」
私が作った「ホームページ」は、単なる「データファイル」です。これをインターネット上で誰もが見れるように「公開」しなければなりません。
公開するため必要なもの
- 「ドメイン」(アドレス、URLとも呼ばれます)
- 「サーバー」
ドメインは、住所のようなもの
自分の好きな文字列を組み合わせて作ることができます。
ただし、誰かと同じものを使うことはできません。
すでに使われていた場合、先に登録した人が優先されます。
誰とも重複しない、別の文字列を探すしかありません。
サーバーは「データファイル」を保管する倉庫のようなもの
サーバーの管理には、高度な知識と技術が必要なため、専門の会社があり、レンタル契約を利用するのが一般的です。
少しだけ解説
ホームページが表示される仕組みとは
住所を辿り「データファイル」の保管場所に行く
↓
保管場所の中に入り「データファイル」を見せてもらう
↓
画面に表示される
- 住所 =「ドメイン」(URL、アドレス)
- 保管場所 =「 サーバー 」
「ドメイン」と「サーバー」って、有料?無料?
普段インターネットを使って生活をしていると、つい無料で使えるものだと思う方がいるかもしれません。
基本的には、どちらも有料です。
ドメインという「住所」も、サーバーという「倉庫」も、専門のサービスに申込み、お金を払って利用することが望ましいです。
特に、お店や会社など「 ビジネス 」のために、ホームページを作って運営するのであれば、有料サービスを利用しましょう。
有料サービスをすすめる理由
- ホームページは、お店や会社の事業を支える大事な「 資産 」
- 有料サービスを利用することで「自立した資産」として管理できる
- 外的制限を受けず、思い通りの自由な活用がしやすい
- 万が一のトラブルにあった場合でも、守りやすくなる
無料で使えるものは、不安定なので、長期間の利用はオススメしません。
単発企画での一時的な利用や、サービスを選ぶ際のお試しとしての利用は問題ないと思います。
有料サービスのお試し版などで、無料で導入できることがあります。
ただし、制限が掛かっていることが多いです。
ほとんどの場合、サービスの機能を拡張したり、性能を上げるには、有料アップグレードが必要になります。
無料サービスを避けた方がいい理由
- 無料サービスを提供している会社の、特別なサービス、または自社のメリットのために「無料で使わせてくれている」と思っていた方がいい
- その会社の事情が変われば、使えなくなってしまったり、後から有料になってしまう、という可能性がある
サーバー会社の老舗「さくらインターネット」で契約

サーバー専門会社の中で、老舗の「 さくらインターネット 」で、ドメインとレンタルサーバーの両方を契約しました。
それぞれ別の会社で契約することも可能ですが、同じ会社でまとめて契約すると、手続きや設定がスムーズです。
公式サイト | さくらインターネット
ドメイン代は、一年更新の支払いになります。
金額は、どこのサービスでも同じというわけではなく、利用するサービス会社、また契約内容によって異なります。
- 初年度は、取得費
- 2年目以降は、更新費
という形で支払うパターンが多いです。
金額をチェックする時のポイント
契約する会社によっては「 取得費が安くても、更新費が高いケース 」もあるので、注意してください。
サーバー代金は、月額設定になっていて、使う予定の期間分を契約できるシステムです。
ほとんどの会社で、サーバーの機能や性能の差で、複数のプランが用意されています。ホームページの運用目的や、規模に合わせて選ぶことになります。
ページ数が多くなるほど、またページへのアクセス数が多くなるほど、高性能のサーバーが望ましいので、プランの金額も上がっていく傾向になります。
どのランクのプランを選べばいい?
詳しくない方は、自分がどのランクのプランに申し込んだらいいのか、悩むことがあると思います。
目安として説明すると、だいたい月額500円~1000円程度で利用できるランクのプランで、ほとんどのホームページは十分対応できます。
私は、実験用という目的で契約したので「さくらインターネット」で一番安い「 月額 131円 」のライトプランを契約しました。
安さで選ばないでください
この「 ライトプラン 」は、必要最低限の機能しかなく、応用が利きにくいです。ビジネスで契約するならば、これより一つ上の「 スタンダードプラン 」以上をおすすめします。
さくらインターネットの場合は、12ヶ月分をまとめて払う年間一括払いだと、約2ヶ月分の割引が付いてお得です。
ドメイン代とサーバー代を合わせて、年間で4000円程度、一月当たり300円ほどになりました。
実際の支払金額
(一年あたり)
ドメイン代 1,886円
サーバー代 1,571円
(どちらも一年分を一括で支払)
合計3,457円
一か月あたり換算すると「 288円 」
はじめてのことで、失敗しないか、自分にもできるのか、不安でしたが、「さくらインターネット」の公式サポートページを確認しながら手続きを行い、無事に契約できました。
「さくらインターネット」の良かったポイント
公式サポートページが充実していて、初心者でも安心
- 手続き方法
- ホームページの公開までの手順
- 管理画面の操作方法
- 公開後のトラブルの対処 など…
公式サイト | さくらインターネット
ホームページ公開が実現しました
計画は大成功

長い道のりを経て、ようやく自分で作ったホームページを公開することができました。パソコン画面に表示された時には、とても嬉しかったです。
公開した後も、ホームページの修正や更新、サーバーの管理など、やるべきことがあることもわかりました。「自作して自分で管理する」ことを経験したおかげで、ホームページについての理解が深まりました。
すっかり自信がついた私は、それから3年間、毎年、その特設ページのリニューアルを行い、スキルを磨きました。経験を積むほどに、ページの規模も大きくし、デザイン力もアップしました。
そして、ますます自分のお店のホームページ作りに闘志を燃やしました。
一つ一つ覚えれば大丈夫
【 第四部 】
ついに100万円のホームページとサヨナラ
お店の特設ホームページをコツコツ自作して3年が経ち、2019年になりました。
いよいよ本題である「メインのホームページを作り変える」事業に取り掛かります。
無料のテンプレートを利用して制作開始
ホームページを作る方法は、いくつかあり、その一つに「テンプレート」や「ひな型」を利用して作る方法があります。
テンプレートとは、ある程度のデザインが施されている土台のことです。文章や画像データを差し替えることで、ホームページを作り込むことができます。
実践練習用の特設ページも、2年目と3年目のリニューアルでは、テンプレートを編集する方法を用いて制作しました。
ネット検索で、無料で使えるテンプレートを探せます。
「ホームページ テンプレート 商用無料」のような検索をするといいと思います。
無料テンプレートを使うときの注意
独自の制限やルールが設けられている場合があります。
使用する前には、必ず詳細を確認をして、提供者に迷惑を掛けないよう心掛けてください。
テンプレート活用のメリット➀
この方法のメリットは、余計なプログラミング作業を減らせるので、作業時間の短縮ができること、ページの中身の作成(コンテンツ作成)に集中できることです。
テンプレートを利用するメリット
作業時間の短縮ができる
- 基礎工事が不要(ページの土台作りが必要ない)
- 編集したいところだけの作業で済む
コンテンツ作成に集中できる
- ホームページに記載する情報作成に専念できる
- 文章や、画像などのコンテンツ素材の準備に時間が使える
テンプレートを利用する方法とは
完成している建売住宅を購入し、家具や家電などのインテリアを選ぶようなもの。
全てのコードを手打ち入力して作る方法とは
家づくりをゼロから全て自分で作業するようなもの。
土地の整備、住宅の基礎工事などから始まり、材料を組み、外壁を塗り、家の内側には壁紙を貼り、という作業を全部自分で作業して家を建てるようなものです。
テンプレート活用のメリット②
デザインに強いこだわりがなければ、テンプレートを活用する方法は、なおさら理想的です。
あえて、テンプレートの欠点を挙げるなら「 平凡 」です。
もし、同じテンプレートを使ったホームページがあれば、似た雰囲気のデザインになってしまうことがあります。
しかし、星の数ほど存在するホームページの中で、見分けがつかないほど似たデザインになる確率はかなり低いので、心配する必要はないと、私は思っています。
(わざと真似されるケースは稀にありますが…)
むしろ、「 平凡 」だからこそのメリットがあると思っています。
誰でも情報が探せるページになる
テンプレートの「 パターン化された個性のなさ 」は、裏をかえせば「 それが最強の王道パターン 」であることの証でもあるのです。
定番の強み
デザインレイアウトの「 定番 」に当てはめることで、
はじめてページを訪問した人でも、
どこに、どんな情報が載っているか、
推測しやすい親切なページになります。
個性の弱点
反対に、あまりに個性的なページを作ってしまうと、
訪問した人が
知りたい情報を見つけ出せなくなってしまう
デメリットになるキケンがあります。
「 平凡 」は「 万能 」です!
「テンプレートを使う」って簡単そう…
一見簡単な方法のように思いますが、実際の作業は、プログラムコードを表示させ編集する必要があるので、多少の「HTML」「CSS」のプログラム知識がないと編集できません。
最低限、コードの中で、いじってはいけないもの、消してはいけないもの、が判断できるぐらいのスキルは必要です。
コンテンツ素材(文章や商品写真など)も自分で用意
ホームページの中身である「 コンテンツ 」の部分は、自分のお店の情報をどんどん詰め込んでいく作業になります。
文章素材
お店の情報や、商品説明などの文章は、自分のお店のことなので、すらすらと作れました。
画像素材
商品の写真や、お店の外観など
全部自分で撮影して用意しました。
商品の撮影は、同じアングルにセットしなければいけなかったり、撮り忘れているものがないかチェックをしたりと繊細で地道な作業を繰り返すことになります。
自分で撮影した写真でもいいの?
最近のスマートフォンのカメラ機能は高性能です。
写真のクオリティも高いので、自分で撮影したものを使っても問題ありません。
制作時間は3ヶ月、ついに完成
こうしてテンプレートとコンテンツ素材を組み合わせて各ページを作り、合計30ページにも及ぶホームページが完成しました。
空いた時間に少しずつ進めた結果、かかった時間は約3ヶ月。今までリニューアルしていた数ページのサイトとは違い、かなり大変な作業でした。
制作者の苦労もわかりました。
- ページを見ている方に少しでもたくさんの情報を伝えるには、文字や写真の表示の仕方にも工夫が必要であること
- 掲載情報に間違いがないか、全てのページの誤字脱字チェックの大変さ
- ページの移動が正しくできるかの確認 など…
数え上げたらキリがありません。
とにかく根気のいる仕事
制作者に対して
「ちょっと直すぐらい、パソコンで簡単にできるでしょ?」
と思ってる方も多いかもしれません。
でも、制作者は、
その「ちょっと」の部分のために、
かなりの時間と労力を使っていることを
忘れてはいけません。
ホント尊敬します
ついに「ホームページやめます」と連絡

自作したお店のホームページを公開できたからと言って、すぐに既存のページを閉鎖してしまうと、今までページを訪問していた方が困ってしまいます。
しばらくの間、解約はせず、どちらのホームページも見れるようにしておきます。そして、お客さんには、新しい公式ページへ来てもらうように、案内を出して告知する期間が必要です。
数か月経ち、お客さんへの告知が完了したところで、解約手続きを申し込みました。
メールで解約したい意向を伝えました
すぐに電話がかかってきました。
契約した時は、一週間以上連絡を返してこなかったのに!
(*前半で紹介したエピソードです)
電話でのやりとりは、こんな感じでした。
業者:どんな理由で解約を希望されていますか?
私 :リニューアルを考えてます
業者:弊社でもリニューアルできますが、ご検討は…?
私 :その予定はありません。
業者:別の業者さんで作られてますか?
私 :まあ、そんな感じです。
業者:ちなみに、何という名前の会社ですか?
私 :それは、お教えできません。
業者:解約すると、ホームページが閉鎖になりますが…
私 :承知しています
業者:ドメインも使えなくなりますが…
私 :承知しています
と、ここで業者もお手上げ。
「 解約手続きの書類を送りますので、返送してください 」
と言われ、電話は終わりました。
心の中で「 ガッツポーズ 」!
目的を果たせた喜びで、なんとなく「勝った!」という気持ちでした。実際は、お金もたくさん払ったし、どちらかと言えば「負けた」んですけどね。
心残りは、「ホームページは自分で作ったので!」と、言えなかったこと。
小心者なので最後まで言えなかっただろうし、言わなくて正解だったと思ってますが。
ちなみに、その会社は現在も存在しています。
2020年9月時点で、ホームページ制作会社として存在しています。
今も同じような手口で営業をしているか不明ですが、真面目に、誠実に取り組んでいる業者や、クリエイターさんもいるので、業界の評判を落とすような行動はしてもらいたくないですね。
第五部:それから…
業者との連絡も無事に終わり、解約手続きが済みました。
しばらくすると、100万円のホームページは閉鎖されました。
私は、自分で作ったホームページを、自分のお店のために、どんどん活用しています。
ショッピングカートを導入

熱望していた「 ショッピングカート付きのネット通販 」を導入できました!
これで、パソコからでも、スマートフォンからでも「 商品をカートに入れてポチッと注文できる 」ようになったのです。
ネットショップ作成サービスの活用
ショッピングカート付きのネット通販を実現するには、システム構築の複雑さや、セキュリティ面の強化など、高度な技術が必要です。
この専門的な機能を提供してくれる「ネットショップ作成サービス」という便利なものがあります。販売する商品さえあれば、資金なしで、ネットショップを開業できます。
これを利用して「 ネットショップ 」を立ち上げました。
私は、この「 カート付きのネットショップページ 」を「オンラインショップ」という位置づけにしています。
そして「お店の公式ページ」と「オンラインショップ」をつなげて、注文画面へ誘導しています。
私のホームページ活用法
自作した「 お店の公式ホームページ 」
↓ ↑
カート注文できる「オンラインショップ」
リンクでつなげて互いに行き来できるように設定します
この方法のポイント
お客さんが、それぞれのページを訪問した際に、別のページに行ってしまったという認識を持たれない工夫が必要です。
具体的には、テーマカラーを統一したり、同じ画像素材を使うことで、あたかも同じサイト内を移動しているような感覚で、ページに滞在してもらうことが大切です。
お店や会社のブランドイメージを印象付ける効果にもつながります。
どのサービスを選べばいい?ポイントは?
ネットショップ作成サービスは、会社によって、料金体系やシステムが異なります。どのサービスを利用するか、よく調べて検討してください。主に検討すべきポイントを紹介します。
サービスを選ぶ際の主なポイント
ネットショップ開業時の初期費用
- 有料
- 無料
商品が売れたときに、支払う販売手数料
- 固定
- 割合指定( 〇% )
販売店側に入金されるときの条件
- 売上金が○○〇円以上でなければ、入金できない
- 入金手数料の金額( 入金される金額によって変動することもあり )
- 即日入金か、固定日か
採用できる決済方法と手数料
- 使える決済方法(クレジット決済、QR決済、電子決済、コンビニ決済など)
- 決済手数料の割合( 〇% )
ここで紹介している以外にも、様々な利用条件があります。
それぞれの販売計画や、実行性の有無と照らし合わせて、検討してください。
ブログ機能を活用して「お店の独自性」を高めたい
今後は、ホームページ運営の課題である「 訪問者数を増やす活用方法 」についても、取り組んでいきたいです。
単純な発想ですが、自社の商品や、業界の話題などを、ホームページ内のブログで綴って、ファンを増やすことを目指したいと思っています。
その目的のために、今ブログ運営について勉強しています。
この「 夜ふかしキリン 」というブログも、その勉強の一環で挑戦しています。
- 実践こそ、最強の習得方法 -
ですから。
この記事のまとめ
以上、私の大失敗談!
100万円という高額のホームページ制作の契約を結んでしまった話でした。
この記事は、私の実体験なので、話の視点も、主観的です。
ホームページ制作業者さんを批判・中傷するのが目的ではありません。
絶対に「 値段の高い業者=悪質 」というわけではありません。
中には、そういう業者もいるので、「 気をつけてくださいね 」という注意喚起です。
まじめに、誠実に、仕事をしている良い業者さんも存在します。
身を守るには「知る」ことが大事
インターネットは、現代社会には不可欠なもので、日々使用しています。
ところが、その仕組みやシステムを理解している人は、ごく一部の詳しい方たちです。
ほとんどの方が、知らないけど、便利だから使っています。
そこに付け込んだ業者のタイミングが
ちょうど重なった
新しいことに挑戦する「 きかっけ 」になった
しかし、この失敗のおかげで、ホームページについて勉強する機会になりました。
孤独な「 自営業 」の味方です
私は10年以上「自営業」として生活してきました。
その間には、良いことも、嫌なこともありました。
全部の経験を一人で受け止めるのが個人事業主です。
お気楽なように見えて、外部には漏らせない、誰にも相談できない悩みや不安と向き合うことも少なくありません。
このブロブを運営している目的は、私と同じような境遇で日々の悩みと向き合っている方が、私の記事を参考にして「アイデアのヒント」や「心の安心材料」にしてくれたらいいな、と思っています。
この後も、記事投稿をがんばっていきます。
ぜひ、また当ブログ「夜ふかしキリン」を覗きに来てください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
はじめまして。
とてもいい記事ですね。
色々な意味で参考になりました。
なべやすさん、読んでいただきありがとうございます。