- これからWeb制作を勉強したい人
- 自分に合うWeb制作の参考書を探してる人
Web制作の習得には、いくつかの方法があります。
スクールに通う、もしくは、今ならネットワークを使ったリモートで学ぶ方法もあると思いますが、勉強と言えば「本で学ぶ」が基本という方もいらっしゃるでしょう。
ということで、私がWeb制作を勉強し習得するために、実際に購入した参考書籍を、感想を交えて紹介します。

2020年6月からブログを始めました。
昼間は個人商店を営んでいます。
私の経験談が、誰かの悩みのヒントになれたらいいな。
そんな想いで記事を執筆しています。
お店のホームページを、自分で制作し運営しています。
ホームページ作りや、Web制作について、これまでに習ったことはありません。お店を経営するようになってから、あることがきっかけで「ホームページを作れないかな?」と思い立ち、勉強して技術を習得しました。
本業の仕事の合間に、地道にコツコツ勉強しました。
参考書を買い、その本の通りに練習ページを作り、基礎知識の勉強をしました。そして、実践練習のために、安いレンタルサーバーを契約してホームページ運営もしました。
この記事でわかること
- 参考書にも色々な「タイプ」がある
- 自分の性格との相性や、目的に応じて選ぶことが大事
ちなみに、Web制作に取り組むことになったきっかけは、こちらの記事で紹介しています。
きっかけ➀は「前半:契約するまでの話」
どうも「 ヨフカシ 」と申します。私は、いわゆる「 自営業 」をしています。家族経営の小さなお店です。 この記事はこんな内容 プロフィールに記載している「 苦い経験談 」です。ホームページについて、まだ何も知らなか[…]
きっかけ②は「後半:契約した後の話」
ヨフカシと申します。家族経営の小さなお店ですが「 自営業 」をしています。 この記事はこんな内容 プロフィールに記載している「 苦い経験談 」のつづきです。自分のお店のホームページ制作を外注したところ、悪質な販売商法[…]
1冊目「入門編」
では、早速ご紹介していきます。
まずは、Web制作の「 知識ゼロの私 」に、ピッタリだと思って買いました。
【タイトル】
「3日で完成!ゼロからのホームページ作り:CD-ROM付き」

表紙には「はじめてでもよくわかるHTML入門」と大きく書かれています。練習用のWebページデータが収納されたCD-ROMが付いており、その練習用ページと同じものを、実際に作りながら学ぶ参考書です。
発行は2014年6月と、かなり古いです。
CD-ROM付属という形式が、時代を感じます。
私が購入したのは、2015年でした。
評価
学習内容のむずかしさ | 2.0 |
わかりやすさ | 4.0 |
役立ち度 | 4.0 |
おすすめ度(古すぎて低評価です) | 1.0 |
総合 | 4.0 |
感想
超初心者向けです。
素人が取り組むには、良い参考書だと思います。
教材として良かった点は、HTMLとCSSを分けて学習できるところ。
HTMLだけで作るページを完成させた後で、そのページに対してCSSでデザインの変更を加えていく流れになっています。HTMLとCSSの概念を感覚的に学べる教材だと思います。
ただ一つだけ不安に感じたことがあります。
Webページを公開する練習のためなのですが、最初に「FC2」のホームページサービスを登録させる手順が載っていました。無料で使えるサービスとは言え、初心者には、なんだか大変そうと感じてしまいました。
制作の勉強だけなら、このステップは、やらなくても大丈夫です。
Web制作は「プログラミング技術」です。
習得するには、手を動かして体験するのが一番良いと思います。
習得までの極意
『習うより慣れろ』
未だに手放せない
私は、Web制作が本職ではないので、毎日プログラミングに触れているわけではありません。
作業しない期間が長く空いてしまうことも多いです。
なので、作業を再開した時に、初歩的なことでも、ふと忘れてしまっていることがあります。
そんな時は、今でもこの本が活躍します。
当時の私は、なんとしても習得したかったので、かなり真剣に取り組みました。3日では完成しませんでしたが、書いてあることを一字一句逃さずに読み、見本と同じwebページが出来るまで何度も繰り返しました。
反復練習のおけげで「何がどこに書いてあるのか?」なんとなく覚えています。
記憶を頼りに「確かこの辺りに書いてあったはず」と思って、この本を開く方が、ネットで調べたり、他の参考書の目次や索引から探すより、早いです。
そのため、今でも手放せません。
2冊目「ステップアップ編」
入門用の参考書で、Web制作の基礎は学びました。
それでも所詮は「入門レベル」です。
「素人感」が、どことなく漂ってしまうのです。
そこで、よりハイセンスに、よりお洒落に仕上げるために、ステップアップを狙って購入しました。
【タイトル】
「 HTML 5 & CSS 3 標準デザイン講座:30レッスン」

背表紙の言葉「webの基本をきちんと学ぶ!」が購入の決め手でした。
- 知識ゼロから学べる
- この1冊で初歩的な文法から本格的なサイト制作まで学べる
と紹介されています。
さらに、パソコンだけでなく、スマホ・タブレットに対応した「レスポンシブデザイン」についても詳しく載っていました。
評価
学習内容のむずかしさ | 4.5 |
わかりやすさ | 2.0 |
役立ち度 | 3.0 |
おすすめ度 | 3.0 |
総合 | 3.0 |
感想
正直この本は「上級者向け」だと思います。
確かに、初歩から解説してくれていますし、情報量も多く、網羅されています。
しかし、書いてあることを理解しながら読み進めるには、すでに「 HTML & CSS 」の概念を掴めている人でないと難しいと感じます。
というのも、専門的な用語が、かなり登場します。
目次には「○○の使い方」「△△の基本」と表記されているのですが、「○○」や「△△」の部分が、がっつり専門用語だったりします。
「マークアップ」や「コーディング」という業界用語や、「要素」「属性」「タグ」など技術的な用語についても、最初から当然のように使われています。
用語の解説や補足説明はありますが、あっさりとした感じです。
講義を受けるように、1ページ目から順を追って学習していけば、理解が深まると思いますが、専門家たちの会話に紛れ込んでしまったような印象を受けました。
応用力をつけるための基礎学習用
初心者向けというよりは、より高みを目指す人に向いてると思います。
こんな人にはオススメです
- Webデザイナー、Webクリエイターなどのプロを目指している人
- もっと思い通りになるテクニックを身に着けたいと思っている人
じっくり取り組み基礎を固めるのに良い教材です。
本人次第ですが、応用力が向上すると思います。
すでにWeb制作を経験したことがある人なら、活用できる参考書ではないでしょうか。
私とは相性が合わなかったかも知れない…
もともと困ったことがあってから調べるタイプの私。
「この場面ではどう処理すればいいか?」という調べ方をするので、「これが答えだ!」と的確に返ってきてほしい性格です。
そういった観点から考えてみると、この本は「 解決策 」を教えてくれるというよりは「 ルール学ぶタイプ 」の本だったと思います。
3冊目「バイブル編」
2冊の参考書を武器にコツコツと勉強をしていたのですが、Web制作は、それだけでカバーできるほど甘い世界でもないです。
Web制作の世界は、広く深く、現在進行形で進化を続けています。次から次へと新しいアイディアや機能が誕生します。
極めるには、日頃から情報収集と勉強を欠かすことはできません。
私は、極める必要はないのですが、Web制作自体は楽しかったので、地元の図書館で関連書籍を借りていました。
そんな中で出会った、私にとって「バイブル」とも言える本を、最後に紹介します。
返却した後、手元に置いておきたいと思って、わざわざ購入した本です。
【タイトル】
「 HTML 5 & CSS 3 デザインレシピ集:すぐに使えるテクニック300 」

600ページオーバーの分厚い本です。
なぜなら「300個の技」が収録されています。
各テクニック項目ごとに、使用する要素やプロパティが紹介され、その解説が付いています。さらに、HTMLとCSSの両方のソース画面(実際のプログラム画面のこと)と、ブラウザでの表示見本も載っているので、非常にわかりやすい構成になっています。
評価
学習内容のむずかしさ | 4.0 |
わかりやすさ | 5.0 |
役立ち度 | 5.0 |
おすすめ度 | 5.0 |
総合 | 5.0 |
感想
初心者の私に300個も必要なの?と思うかも知れませんが、心配ご無用。
初心者にこそ、最高に役に立ちます。
「 一家に一台必須 」のレベルだと思ってます。
基礎を丁寧に解説してくれた後、使い方のお手本が載っています。使いたいテクニックのプログラムの真似をして、少し編集すれば、応用が簡単にできます。
問題解決の近道になる本です
先ほど「ステップアップ編」で紹介した本は「ルールを学ぶタイプ」だとお伝えしました。
それに対して、この「レシピ集」は「解決策を教えてくれるタイプ」の本です。
特徴は、各テクニックの見出し部分です。
見出しが「○○したい」という書き方になっています。
例を挙げてみましょう。
3章「テキストの整形とデザインテクニック」より
- テキスト色を変更したい(16進数)
- テキスト色を変更したい(RGB)
- ページ全体のフォントサイズを相対的に指定したい
5章「リンクと画像のテクニック」より
- サイト内のほかのページにリンクしたい
- 画像にリンクをつけたい
8章「テーブルのデザインテクニック」より
- セルを横方向に結合したい
- セルを縦方向に結合したい
- セルの幅を均等にしたい
このような見出しが目次に並んでします。
悩みに直結したフレーズになっているので、探しやすさは抜群です。
作業中に困ったことがあったら、その部分にすぐ辿り着けます。
個人差はあると思いますが、私は基礎から振り返るより、ピンポイントでその答えだけ教えてほしい!と思ってしまう性格です。
そんな性格の方は、この本は相性がいいと思います。
【まとめ】
独学の醍醐味は、楽しみながら学べること
私は、このWeb制作の世界が、楽しくて大好きです。
購入した書籍以外にも、図書館でも借りているので、読んだ関連書籍は、もっとたくさんありますが、今回は、実際に購入して使用している3冊を紹介しました。
忖度なく正直に感想をお伝えしています。
どれが一番良いかというよりは、全部の本を駆使して問題解決に当たっています。
正解に辿り着く道は、一つとは限りません。
学生時代の勉強でも「苦手なものは苦手」でしたよね?
Webの制作でも、どうしても苦手なプログラムが出てきてしまうこともあります。
そんな時でも、繰り返し練習することで克服できたり、様々な情報をすり合わせれば、答えに辿り着くことができます。
最終目標は、ページを完成させること
私は、お金を掛けずにホームページ運営をしたいので、自作して管理しています。万が一、失敗しても自己責任で済みます。
しかし、仕事として依頼されたWebページで、失敗はできません。
もし職業として、WebデザイナーやWebクリエイターを目指すなら、スクールに通ったり、誰かに教わることも必要なことです。
しかし、現実的に「報酬をもらう仕事」になると、教わったことだけでは通用しない場面や、トラブルも絶対に発生します。
そんな状況になった場合でも、今までの自分の経験や、独自の発想からヒントを得て、どうにか切り抜けていかなければなりません。
Web制作の最終目標は、知識をたくさん知っていることではありません。
一番大事なことは、制作したページが、思い描いた通りに表示できているか、ということです。
教わる時も、独学の時も、勉強の段階から、そんな目的意識を持って取り組むのが、成功への第一歩だと思います。