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【STORES】値引きクーポンが使われたときの処理について(軽減税率が混合している場合の計算を解説)

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こんばんは、ヨフカシです。

私はネットショップ運営サービスのSTORES (ストアーズ)を利用している「ストアオーナー」です。

STORES ではオーナーが「値引きクーポン」を発行できます。私もお客様に楽しく買い物してもらうために「値引きクーポン」を発行したことがあります。

「クーポンを発行してお客様に利用してもらう」のはストアオーナーとして楽しい部分ですが、経理処理があることを忘れてはいけません。

「値引きだから引けばいい」と簡単に考えているかもしれませんが、現在はインボイス制度により「税率の区分」と「税額」の表記が必要です。

もし「税率10%」と「税率8%」の両方の扱いがあるお店だった場合、値引きが発生したオーダーに対して「どんな内訳で、どのような税額の計算になるか?」を考えなければなりません。

今回の記事は「STORESの値引きクーポンの処理」について確認する内容です。

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STORESで発行できるクーポンの種類

まずは簡単にクーポンについて解説します。

STORESでは管理者であるストアオーナーが自由にクーポンを発行できます。

クーポンは3つのタイプから選べます。

タイプを選択したあとは任意で具体的な割合や金額、利用期間、回数制限(1人一回までなど)といった細かな設定ができます。

発行できるクーポンは3タイプ

  • 割引率(%)
  • 値引き(金額指定)
  • 送料無料

①割引率(%)

割引率(%)は「10%OFF」や「20%OFF」など「全体からのパーセンテージ」を値引きするタイプのクーポンを発行できます。

②値引き

値引きは「500円引き」など金額指定の値引きです。クーポンを利用した結果マイナスになることがないように「〇〇円以上で利用可能」などの利用制限を設けます。

③送料無料

名前の通り「送料が無料」になります。シンプルでわかりやすいクーポンです。

もっと詳しく知りたい

STORES 公式サイトにてクーポン機能について解説している記事をご確認ください。

>> ネットショップに欠かせない!STORESのクーポン機能の特徴まとめ

今回は②値引きクーポンについて

今回の記事で解説するのは「②値引き」のクーポンです。

他のクーポンは使用したことがないため正確な情報をお伝えできないので、今回は値引きクーポンの解説に限定します。

STORESの値引き計算

では、ここから実際の処理の内容を確認していきましょう。

参考設定として…

商品A 1100円(10%対象)
商品B  500円(8%対象)

送料 900円(10%対象)

という注文だとして

合計 2500円

の請求とします

クーポンは合計に対して最後に適用される

STORES では、クーポンの計算は最後に処理されます。

先ほどの設定を基に具体的な計算をすると、下記の内容になります。

例:値引きクーポン(200円)を使った場合

商品A 1100円(10%対象)
商品B  500円(8%対象)

送料 900円(10%対象)

合計 2500円

に対して「200円の値引きクーポン」が適用されると

値引き △200円

最終請求 2300円

となります

基本的に購入者(お客さん)は、この通りに支払いをすればよいだけです。

しかしお店側はこの後も重要です。

経理に関する処理の確認をしましょう。

税額の計算はどうなる?

現在のインボイス制度のややこしい点「税率区分」「税額の記載」です。

値引きクーポンが「使われなかった場合」と「使われた場合」の、それぞれの状況を確認します。

値引きクーポンが使われなった場合

値引きなしの計算イメージ

クーポンが使われず値引きがなければ、以下のような内訳になります。

値引きがない場合の内訳

【請求】
10%対象 2000円(税込み)
8%対象 500円(税込み)
合計 2500円

【税額】
10%税額 181円
8%税額 37円
税額計 218円

下記の計算で税額を算出しています。


10%の計算は

(10%対象の金額) 10 ÷ 110 = 10%の税額(小数点以下は切り捨て)

上記の設定では

(2000円) x 10 ÷ 110 = 181(.81…)


8%(軽減税率対象)の計算は

(8%対象の金額) 8 ÷ 108 = 8%の税額(小数点以下は切り捨て)

上記の設定では

(500円) x 8 ÷ 108 = 37(.03…)

値引きクーポンが使われた場合

値引きクーポンを使った場合の計算イメージ

STORES で値引きクーポンが使用され値引きが発生したときは下記の内訳になります。

値引きクーポン(200円)の場合の内訳

【請求】
10%対象 1840円(税込み)
8%対象 460円(税込み)
合計 2300円

【税額】
10%税額 167円
8%税額 34円
税額計 201円

ポイントは「通常の消費税(10%)と軽減税率(8%)が混合している」かつ「値引きクーポンを使って注文されている」というケースにおいて「値引き額」の内訳は税率区分の割合が反映される点です。

値引き処理のイメージ
ヨフカシ
ヨフカシ

10%対象と8%対象が「どれくらいの割合か?」がポイントになるよ

システム側で自動計算される

ここまでの解説を聞くと「値引きクーポン」は計算が複雑で面倒に感じるかもしれません。

しかし実際はSTORESのシステム上で自動で処理され「計算済の納品書が自動で作成される」ので、手間は一切かかりません。

わざわざ手動で計算する必要はないので、通常の販売業務において計算方法は気にしなくていいことです。

予備知識として知っておきたい

かといって、納品書の内容について無関心でいいとは思えません

記載されている内容について、お客さんから「なんで、こんな数字なんだ?」「どうして、こうなるんだ?」と問い合わせを受けたときに説明できるように理解しておくことは必要でしょう。

実際に私も、じっくり納品書を読んだときに「どんな計算なんだ?」と感じたことがきっかけで計算内容を見直しました

クーポンと上手に付き合おう

店舗運営において「値引き」は有効な販売促進手段です。

STORES では「金額指定の値引きクーポン」の発行ができます。値引き額も任意に設定できるので、自由度が高く使いやすいクーポンです。

しかし実際に値引きが発生した場合、ストアオーナーには「単純な値引き」で済む話ではなく、経理上の処理に影響があります。(お客さんは「安くなってラッキー!」で済むかもしれませんが…)

現在の消費税区分が2つあること(10%と8%)、インボイス制度により決められた記載ルールがあること(区分ごとの税額の明記が必要)から、どうしても計算が複雑になります。

STORES では「値引きクーポンの計算」はシステム上で自動処理されるので「自分で計算を行う必要がない」のは大きなメリットです。

ただ計算のルールについて全く知らないのは危険なので「どんな計算方法で処理されているか?」は確認しておきましょう

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